特急減便が影響、JR自由席争奪戦

update 2013/8/4 10:08


 本格的な夏の行楽シーズンに突入し、北海道の大動脈、函館―札幌間のJR特急が連日混雑している。同区間の減便も影響し、3日のJR函館駅では、自由席に座れずに、デッキでの長時間移動を余儀なくされる乗客の姿が目立った。

 JR北海道は現在、7月に発生した出火事故の影響で特急北斗など4往復分を減便中。今月5〜8日の平日でも函館ー札幌間は午前中や午後の早い時間の便で満席に近い状況がみられ、同社は「(予約の混雑は)減便が大いに影響している」とする。

 JR函館駅ではこの日の午前9時半すぎ、同10時40分発札幌行きのスーパー北斗7号に乗る予定の乗客が早くもホームに並んでいた。道内を旅行中の徳島県の50代女性は「1週間ほど前に調べたらすでに指定席は満席。減便のことを聞いていたので、『座りたい』と思って午前9時20分からホームで待っている」と話す。出張を終え、札幌に戻るという会社員の松江拓哉さん(22)は「並んだのは午前9時半過ぎ。車で移動すると5時間かかる上、高速代も必要。列車での移動は体への負担が少ない」と、ホームで約1時間待つことを選択した。

 同10時10分に車両が同駅に到着する頃には、ホームで待つ客は80人以上に。8両編成の7、8号車に割り当てられた自由席車両に次々と乗り込んだが、すぐに満席となり、各車両のデッキは大きな荷物を抱えた外国人観光客らであふれた。

 一方、函館―札幌間で都市間高速バス「高速はこだて号」を運行する北都交通は平年と比べて予約状況に大きな変化はないといい、「(席は)1カ月前から予約が可能なので、そのタイミングに合わせて予約されるお客様が多い」と話す。ただ、駅でJRの減便を知り、急きょバスのチケット売り場を尋ねるケースが1日に数件あるという。

 JR北海道によると、お盆期間中(9〜18日)の予約のピークは函館発が10〜15日、札幌発が11日としている。

提供 - 函館新聞社


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