スルメイカ漁7月好調
update 2013/8/3 10:14
道南スルメイカ漁は、函館市水産物地方卸売市場(豊川町)での7月取扱量が前年を54%上回る764dと好調だった。7月としては2008年以降で最高。ただ、7月下旬から漁模様は芳しくなく、観光客の刺し身需要も強まることから、店頭価格は高値で推移している。
市農林水産部によると、7月の764dは、上・中旬に計615dと好調な漁獲があったことがけん引。1`当たりの平均価格は前年比25円高の297円で、08年以降で2番目に高い。
しかし、7月下旬以降は漁獲低調が続いており、紺地鮮魚(中島廉売内)の紺地慶一社長(51)は「量が少ないので、売り値も高い」、秋本鮮魚店(同、秋本千恵子代表)は「港まつりもあって需要は強い。漁が上向いて、それが続いてほしい」と願う。
函館市漁協(橘忠克組合長)によると、現在は函館の前浜(函館山沖)と、福島町と知内町にまたがる矢越岬沖が主な漁場。1日からのA重油価格は前月から据え置きの1g当たり91・5円(税別)。漁場が松前沖から前浜に移ってからは魚体が小ぶりだという。今後の見通しについて「水温が高くなると、イカが津軽海峡に入ってこない。夏枯れ(一時的な不漁)もあるので、数量は少ない状況が続くのでは」という。
一方、同市場での6〜7月合計の取扱量も、前年比31%増の964dと08年以降で最高。単価も同22円高の328円と好調を維持している。
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