えさん小・水野教諭南極へ…観測隊教員派遣 道内小学校で初
update 2013/7/27 10:00
函館えさん小学校(佐藤幸男校長、児童106人)の水野団教諭(39)が、今年12月から南極の昭和基地で活動する「第55次南極地域観測隊」教員派遣枠の一人に選ばれた。道内の小学校教諭では初参加。現地から同小へのネット授業も予定し、水野教諭は「児童の興味を引き出す機会にしたい」と張り切っている。
教員派遣プログラムは今年で5年目。昨年末に募集案内が各学校に届き、南極の実態に興味を抱いていた水野教諭はすぐに応募を決意。「科学、環境の面白さを児童に伝えるとともに、経験を今後の教員人生に役立てたい」と、志望書に熱意をつづった。
昭和基地は天体、気象、生物学などを観測する施設で、さまざまなデータを収集し地球の環境変動を解析している。同観測隊は11月に日本を発ち、12月下旬の到着後から調査開始。現地の活動は観測と設営の両部門に分かれ、水野教諭は観測部門の一員として地図の作成、湖の生態を探る生物学調査などに携わる。
プログラムには現地からの授業展開も義務付けられており、来年2月3、4の両日、インターネットを使ったリアルタイムの授業を行い、えさん小児童と交流する。帰国は同3月。
水野教諭は横浜市出身。横浜国立大教育学部を卒業し、函館赤川小、磨光小を経てえさん小へ赴任した。旅行やスキューバーダイビング、写真撮影など趣味は多彩で、訪れた国は45カ国ほどに上る無類の旅行好きだ。日ごろは授業のほか児童にサッカーを教えており、体力にも自信があるという。
「南極がどうなっているのか、そんな好奇心を抑えられなかった」と、応募前の心境を振り返る水野教諭。一番の楽しみは、ペンギンのすみかや氷河の観察といい、「正直選ばれるとは思わなかったが、日増しに行くんだという実感を強くしている。出発までにまだまだ勉強を重ねたい」と目を輝かせている。
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