自民歓喜 民主複雑【参院選2013】
update 2013/7/22 10:09
現新6人が改選2議席を争った参院選道選挙区は、自民党の伊達忠一さん(74)と民主党の小川勝也さん(50)がともに議席を守り、3年前の前回に続いて両政党が議席を分け合った。自民は全国各地の選挙区でも勝利し、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」の解消を果たし地元関係者も歓喜に沸いた一方、民主は改選前議席を大幅に下回り、関係者は複雑な表情を浮かべた。共産党や新党大地、みんなの党も“指定席”を崩すことはできなかった。
自民党道8区支部の事務所(函館市美原)では、同支部幹事長の佐々木俊雄道議や支部関係者、支持者が集まり、テレビで開票結果が出るのを待った。
投票時間終了直後の午後8時すぎにはテレビの開票速報で早々と伊達さんの当確が打たれ、自民党の大勝が伝えられると、関係者は拍手をして喜んだ。
全国的な追い風から、道選挙区も伊達さん優位と伝えられていただけに3選が決定的になると、幹部や支持者も安どの表情。伊達さんに続き、比例代表の橋本聖子さんの当確も出て、事務所内に大きな歓声が響いた。同8時半ごろ、札幌の道連本部で伊達さんが万歳をした後、関係者らは函館の8区支部事務所でも万歳をして喜び合った。
札幌市の道連本部で開票を見守った前田一男支部長は「安倍政権の実績や経済政策アベノミクスが有権者に評価された」と勝因を分析。「ねじれ解消で政治の全責任を負うことになる。一層緊張感を持ち、国益にかなった判断を慎重にしていく」と気を引き締めていた。
民主党道8区合同選対本部は逢坂誠二本部長や函館地区連合会の荒木敏安会長をはじめ、道議ら関係者約20人が道南労働福祉会館(函館市新川町)に集まった。早々に小川勝也さんの当選確実が伝えられ、安堵(あんど)に包まれたが、党勢が大きく後退する結果に、関係者は厳しい表情で開票状況を見守った。
逢坂本部長は「相当厳しいと言われていた小川さんが当確を決めたのは、安倍政権への不安の表れ」と総括。党全体では依然として厳しい結果となったが「全国の1人区をみても、自民が必ずしも過半数を取れているわけではない。受け皿となる野党が地域ごとに丁寧に共闘していれば、自民の大勝とはならなかったのではないか」と述べた。
また、選対委員長を務めた荒木会長は、昨年の衆院選時と比べ、与党政策に対する組織の危機意識をまとめた戦いができたと評価したが、「自民党が争点をあいまいにして分かりにくい選挙だった。中小企業はますます厳しくなるだろうが、そういう点が論点化されなかった」とした。
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