函館北方マンドリンクラブ 27日90周年記念演奏会
update 2013/7/18 09:49
今年創立90周年を迎えた函館北方マンドリンクラブ(木村昇代表)の記念演奏会が27日午後6時から、函館市芸術ホールで開かれる。賛助出演団体を含む総勢130人が出演し、節目に花を添える。
同団は1923(大正12)年、有志14人が結成。数年後から定期演奏会を始めた。昭和30年代には棒二森屋や北大水産学部、白百合高校など、当時活動していた各マンドリン団体との交流が盛んで、同クラブのメンバーもピーク時には40人超に上った。
苦難もあった。1934(昭和9)年の函館大火から14年間は、社会情勢の影響で活動停止を余儀なくされた。戦後には、作曲や編曲を手掛けた中心メンバー高橋正さん(故人)が、仕事の都合で活動から離れるなどして停滞。木村代表(70)は「楽譜がなく、よそからの借り物に手書きでひたすら書き写していたこともあった」と振り返る。
現在は函館・近郊のマンドリン愛好家の男女約20人が所属し、週1回練習を重ねる。練習成果を披露する場として、1984年から旧函館区公会堂コンサートに毎年出演し続け、今年で6月の公演で、こちらも30回の節目を数えた。
今回の演奏会は3部構成で、「古戦場の秋」や、高橋さん作曲の「はこだての夜」、マンドリンのための「小交響曲」など約10曲。函館シルバー混声合唱団の70人も駆け付け、マンドリンと合唱のための「子ども歳時記」で共演する。
指揮を務める木村代表は「長年続いてきたのは皆マンドリンが好きだから。メンバーは60代以上と高齢化が進むが、定年退職者の入会が多い。先輩方が築いてきた歴史と伝統、市民の応援に感謝し、精いっぱい合奏したい」と意気込んでいる。
入場無料。問い合わせは事務局(電話0138・47・6085)へ。
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