仁光電機がテクノパークに移転
update 2013/7/17 09:58
漁業用照明などの開発を進める仁光電機(柏谷和仁社長)は16日、函館市東山町から桔梗町の函館テクノパーク内に本社を移転、新工場を稼働した。省エネ型の集魚灯として注目を集める高輝度放電ランプ(HID)の開発・生産拡大を図るとともに、農業分野で活用する照明開発にも力を入れる。
同社は2008年度にテクノパーク内の市産業支援センターインキュベータファクトリーに入居。新外環状道路の整備が進み、将来的に函館空港までの交通アクセスが向上することや道立工業技術センターが隣接する立地条件から移転を決めた。今年1月、テクノパーク内の工業用地651平方bを市から取得した。
自動車のヘッドライトにも使用されているHIDの集魚灯は、消灯後の再点灯にも時間がかからず、燃料の消費を抑える製品。柏谷社長(47)は「海全体を照らして魚を集めるのではなく、集中させた光で魚群を囲い、動きをコントロールする。従来とは漁法そのものを変える」と説明。燃料費の高騰など、漁のコストを魚価に転嫁できない漁業者の声を聞きながら改良を進め、イカ漁だけではなく、タラ漁でも作業灯として使用されている。
本年度は、道や中小企業基盤整備機構などの北海道中小企業応援ファンド事業に採択され、農業分野で活用する照明開発にも力を入れる。柏谷社長は「一次産業全般の手助けになれば」としている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。