いのちのホットライン開設2年目、相談者数は58件減少

update 2013/7/12 09:50


 函館市が自殺防止に向けて設置している「函館いのちのホットライン」の開設2年目(2012年6月〜13年5月)に寄せられた相談件数(相談者数)は84件で、1年目より58件減少した。市障がい保健福祉課は「件数は減ったが、深刻な悩みを抱えている人は多い。今後も周知していきたい」と話している。

 11年6月に設置。毎週月・金曜の週2回午後5時半から8時半まで開設しており、相談業務経験者が悩みやストレスを抱えている市民の相談を匿名で聞く。

 相談内容は131件(延べ)のうち「話を聞いてほしい」が47件と最多で、最も深刻な希死念慮(自殺願望)は15件あった。このほか「健康問題」が17件、「家族関係」が15件などとなっている。

 相談者の年代は40代が37人と約半数を占め、30、50、60代が7〜8人。性別は男性と女性が41人ずつで、不明が2人いた。

 同課は「中には5回以上電話をしたり、相談したことで気持ちが楽になって再就職できたと言ってくれた人もいた。悩みがある人は抱え込まずに胸の内を語ってほしい」と呼び掛けている。

 同課によると、11年度の市内の自殺者数は前年度比5人減の72人と、3年連続で減少している。

 ホットラインはTEL0138・32・1548。

提供 - 函館新聞社


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