JR特急出火で運休、観光シーズン直撃懸念
update 2013/7/10 09:59
八雲町で6日発生したJR北海道の特急列車出火事故を受け、同社が函館線などで同型列車の運転を見合わせている問題で、函館の観光関係者に運休長期化への不安が広がっている。観光繁忙期を迎え、札幌方面からの客が落ち込む恐れがあるためだ。「目立った影響はないが、これ以上長引かないでほしい」と関係者は語る。
同社は事故原因が判明するまで、事故車両と同型エンジンの車両36両を運休する方針。札幌〜函館間の特急8本などは、少なくとも1カ月先の指定席券販売も見合わせるとしている。
函館市内の宿泊、観光施設などは今後の影響を不安視する。ホテルニューオーテ(若松町)の斉藤利仁社長は「事故直後はキャンセルを心配したが、影響はなかった」とする一方、「書き入れ時なので減便が長引くようであれば不安。GLAYのコンサートもあるので心配している」と表情を曇らせる。
ホテルネッツ函館(本町)の三上博総支配人は「目に見える形での影響はない」としつつも、「繁忙期に客を逃したり、新規需要の芽がつぶれたりしないか懸念はある」と話す。
「外国人客をはじめ、朝市を訪れる観光客は減っていない、今後も影響が出ないことを祈るばかり」と話すのは函館朝市協同組合連合会の井上敏廣理事長。「ただ、新幹線開業を控えているだけにJR北海道のたび重なる事故は気がかり」としている。
旧函館区公会堂(元町)によると、9日現在、団体客の予約キャンセルはなく、入館者数に大きな影響は見られないという。大西正光館長は、「それでも運休が長引けば7月下旬以降の需要期が心配だ」。五稜郭タワー(五稜郭町)の営業担当は「早く元通りに走ってくれれば」と願っている。
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