東北・道南のお宝ずらり 杉村さん親子の骨董店オープン

update 2013/7/9 10:03


 【江差】25年来の夢を実現―。江差町の親子が共通の趣味である骨董(こっとう)品収集の魅力を多くの人と分かち合いたいと、町内南浜町に「骨董市場」を開店した。「売買に関係なく、古き良きものの雰囲気のなかで心を通わせたい」としている。

 古くは北前船で栄えた歴史ある江差には年代物の“お宝”が多い。骨董店を構えたのは、店長の杉村卓哉さん(38)と父親の春敏さん(68)。これまで2人で東北や道内各地で買い付けた500点以上を約165平方bの店内にずらりと並べた。

 松前藩の第12代藩主の松前崇広や蠣崎波響の掛け軸など道南になじみあるものも並ぶ。「価値あるものほど地元から遠く離れて扱われるケースが多い。骨董品の里帰りという気持ちで、そこに住む人々に触れてもらってこそ本当の価値が出てくると思う」と春敏さん。

 店舗はJR江差駅に近く、線路の陸橋に隣接。展示品には鉄道に関するお宝もあり、新名所の期待も。2カ月に1回の頻度で品々を替える。

 展示には3週間を要した。卓哉店長は「準備作業がこんなに大変だとは思わなかったが、これを機に趣味仲間が増えればうれしい」と来店を呼びかけている。

 営業は午後1時〜同5時。問い合わせは同店(090・5077・8118)へ。

提供 - 函館新聞社


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