タウン誌「街」、50年の歩み一冊に

update 2013/7/3 10:19


 昨年秋、半世紀にわたる歴史に幕を閉じた函館のタウン誌「街」。その歩みをまとめた記念誌「わが街 函館タウン誌50年」がこのほど完成した。編集スタッフの田村昌弘さん(42)は「当時のまちの人たちの本音の部分を見ることができる。現在の函館をより深く知るためにもぜひ手に取ってもらいたい」と話している。

 「街」は函館の作家・木下順一さん(1929〜2005年)が中心となり62年「函館百点」として創刊した。「月刊はこだて」「街」と誌名を変えながら月刊誌として発行を続けたが、2005年2月、木下さんの病気治療のため510号を最後に休刊。同年10月、木下さんは亡くなった。

 その後、読者からの強い要望もあり06年6月に季刊誌として復刊。そして昨年、創刊50年を機に終刊を決めた。20年以上、「街」の編集に携わった伊原祐子さん(69)は「木下先生との文学の話やたくさんの人たちとつながることができてとても幸せだった」と笑顔で振り返る。

 当初は全536冊の総目録作りを考えていたが、「街」の歩みを少しでも感じてもらおうと50年誌として発刊。「まちのにぎわい」「道南の歴史を散歩する」「函館の文芸・文学」など6つのテーマに分け、川内康範さん、神山茂さんなどのエッセーを含む計120篇の記事が紹介されている。

 A4判変形、288ページ。2415円。同編集室(函館市元町2)ほか、市内の書店で販売している。問い合わせは同編集室(TEL0138・23・8870)まで。

提供 - 函館新聞社


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