高齢者の活躍事例紹介 未来大の元教授の鈴木さん「はたらく」出版

update 2013/7/2 10:13


 公立はこだて未来大の元教授で東京サテライト産学官連携コーディネーターの鈴木克也さん(71)=鎌倉市在住=が1日、新刊「はたらく〜高齢者の多様なはたらき方」(エコハ出版、2100円)を出版した。アクティブ・エイジング(活力ある高齢化)シリーズの第2弾で、「高齢者が元気に活躍することが、本人の健康にも良く、世の中を明るくする」と話している。

 鈴木さんは未来大教授を10年間勤め、2011年3月末に定年退職。現在は「企業組合クリエイティブ・ユニット」(ブランド名・エコハ出版)代表理事として出版事業を手掛ける。昨年3月に同シリーズ第1弾で、函館をモデル地域とした「地域で活躍する元気な高齢者達」を出版。今回は65歳以上で活躍する全国9人を取材、執筆した。「収入を得て生活のために働くという形より、もっと広い概念で『はたらく』を捉えたい。地域コミュニティーやクリエイティブ、起業活動なども意義のあること」と強調する。

 道南からは唯一、木古内町で咸臨丸を軸にしたまちづくりに取り組む、最勝寺住職の多田賢淳さんを紹介。また、2016年3月の北海道新幹線木古内駅開業を「大きなチャンス」と捉え、地域の魅力向上対策を説いている。

 来るべく超高齢社会に向けて、年末には第3弾となる「シニア起業家の挑戦(仮称)」を出版予定。

 A5判、232ページ。文教堂書店函館テーオー店(梁川町)など市内4店舗で販売。e―book(電子書籍)化も予定。問い合わせは鈴木さん(TEL090・2547・5083)へ。

提供 - 函館新聞社


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