市電開業100年 花電車運行、市民ら祝福

update 2013/6/30 10:19


 函館市民が愛する路面電車が29日、1913(大正2)年の開業から1世紀の節目を迎えた。大正から昭和にかけて襲った大火や、函館空襲といった幾多の困難を乗り越えながら、市民とともに走り続けた100年。函館市企業局交通部は同日から復刻花電車「箱館ハイカラ號」の運行を開始し、駒場車庫には多くの市民や電車ファンが集まり、未来へのスタートを見守った。

 式典で、工藤寿樹市長は「貴重な文化財と言うべき市電をもっと市民の皆さんに愛していただき、これからも末永く運行させていきたい」とあいさつ。秋田孝企業局長は「路面電車は市民の日常生活に根付き、函館の原風景になっている。路面電車の走るこの函館の街に感謝申し上げたい」と述べ、記念ロゴマークなどの制作に携わった関係者に感謝状を贈った。

 花電車は大正時代から慶事に合わせて運行してきた伝統を継承したもので、22(大正11)年の市制施行記念の電車をモデルに復刻。工藤市長ら関係者が除幕式を行い、造花や日の丸、市旗をあしらい、華やかな雰囲気となったハイカラ號がお目見えし、大きな拍手に包まれた。

 記念大行進として、花電車が駒場車庫を出発した後、100年の歴史を彩ったササラ電車、らっくる号、530号車、723号車が続き、松風町電停までを走行。各電停や交差点などの撮影スポットではファンがカメラを構えて、特別な一日を楽しんでいた。

 京都市から訪れた会社員吉岡昌平さん(27)は「100年間走り続けた歴史を感じます。花電車と『臨100系統』を楽しみに来ました。電車に乗って、撮って、歩いて楽しみたい」と話していた。

 30日も記念行事として、早朝に530号車など4両よるモーニング電車大行進が行われるほか、谷地頭―函館どつく前電停間を往復する「臨100系統」を運行する。花電車は8月19日まで。

提供 - 函館新聞社


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