参院選、各陣営が相次ぎ道南入りへ

update 2013/6/29 10:14


 政府は28日の閣議で、参院選の日程を7月4日公示、21日投開票と決定した。事実上の選挙戦がスタートした中、道選挙区(改選数2)に出馬を予定する各陣営も、公示後に相次いで函館入りを計画している。安倍首相の経済政策「アベノミクス」への是非や原発政策のあり方、TPP(環太平洋連携協定)、消費増税への対応などが選挙戦の争点となりそうだ。

 自民党現職の伊達忠一氏(74)は今月16日に党道8区支部の定期大会に駆け付け、衆参のねじれ解消を強く訴えた。7月11日に道南入りし、函館市内のホテルで総決起大会を開く予定。党道8区支部長の前田一男衆院議員は「安倍政権の経済政策を含めた信任投票。TPPなど厳しい面もあるが、党一丸となって勝利を目指す」と力を込める。

 民主党現職、小川勝也氏(49)は5日に道南入りし、同日夜に函館市内で街頭集会を開く予定。6日は函館朝市などを回った後に渡島管内を北上する。格差是正や脱原発、反TPP、憲法問題を重点的に訴える。8区合同選対本部の道畑克雄事務局長は「依然として厳しい状況だが、政策を愚直に訴えていくだけ」とする。

 共産党新人の森英士(つねと)氏(35)は17日に函館入りし、本町交差点、MEGAドン・キホーテ函館店前(美原)と鍛治団地の3カ所で街頭演説。18日は函館朝市で演説し、TPP参加反対や大間原発の建設中止、賃金引き上げと雇用安定、憲法改正反対を重点的に訴える。

 みんなの党新人の安住太伸(たかのぶ)氏(43)はTPP交渉参加推進の立場で、農業やエネルギー分野での規制改革を訴える。道南入りの日程は現時点で決まっていないが、党七飯町第1支部は「序盤戦に入る見通し。函館から進めていきたい」としている。

 新党大地新人の浅野貴博氏(35)は、TPP反対や消費増税反対の姿勢を強調している。道南入りは現段階で未定で、党函館支部は「ポスター貼りや支持者回りなどを進めている。投票率の高い方がいいが、有権者の関心の薄さが気がかり」とする。

 幸福実現党新人の森山佳則氏(46)は憲法9条の改正などを主張。14日の函館入りを予定している。

提供 - 函館新聞社


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