道教育大再編計画を正式発表 函館校は語学に力
update 2013/6/28 10:05
【札幌】北海道教育大学の本間謙二学長は27日、札幌市内で記者会見を開き、同大函館校を国際地域学科、岩見沢校を芸術・スポーツ文化学科に改編する計画を正式に発表した。札幌、旭川、釧路校は従来の教員養成課程のまま。函館校は1課程2学科の体制で2014年度のスタートを目指す。
計画では、5キャンパス全体の入学定員は25人減の1185人。
函館校は国際地域学科の下に小学校の教員免許が取れる地域教育(定員45人)と地域協働(同240人)の2専攻に分かれる。国際交流協定校との英語による対面式討論授業や課題解決型の授業の強化のほか、在学生の語学教育を支援する「マルチメディア国際語学センター」のシステムを活用。国際的視野を持ち地域を活性化する人材養成を目的に、語学教育に力を入れる。
地域教育専攻では外国語の指導に力を発揮できる人材を育成。附属校の授業の様子を記録したりしながら、教育課題を研究する。地域協働専攻は地域学を基盤に、国際協働、地域政策、地域環境科学とそれぞれ得意な領域について専門性を高める。
また学校現場や国際報道の経験などを持った教員・外国人教師を新規採用していく予定で、留学生も積極的に受け入れる。蛇穴治夫理事は「外国人教師を活用し、1年時から語学に集中したカリキュラムを組む予定」と話す。
同大の再編を巡っては、これまで道南地域から函館校に教員養成機能の存続を求める声が根強くあった。これに対し、蛇穴理事は「函館校は現職の教員に対しても道南の教育の核になる場。これからも地域のニーズに応えられる取り組みを進めていきたい」と話す。
現在は文科省に設置認可申請中で、9月末に結論が出る見通し。本間学長は「国際視野を持って地域を活性化する人材を育てていきたい」と話している。
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