函館市電あす開業100年 終日全区間100円
update 2013/6/28 10:04
函館市電は29日、1913(大正2)年6月29日に道内初の路面電車として誕生してから、開業100周年を迎える。市民生活を支える交通手段として、歴史と文化を伝える観光資源としても欠かせない存在となった。市企業局交通部は29日午前8時15分から、駒場車庫で大正期の花電車をモデルとした箱館ハイカラ號の出発式を行うほか、終日全区間100円で運行し、市民とともに節目を祝う。
函館の路面電車は1897(明治30)年に運行を始めた馬車鉄道が前身で、現在の路線の原形を形成。函館水電が13年に東雲町―湯の川間(5・8`)で路面電車の運行を開始した。幾多の大火を乗り越え、戦中の43(昭和18)年には市営となり、戦後は経済発展を支える市民の足として活躍した。
一方で、自動車の普及に伴い、利用者は徐々に減少し、五稜郭駅前線、東雲線、ガス会社回り線が廃止となった。現在は沿線人口の減少という悩みを抱えてはいるが、市民だけではなく、多くの観光客にも親しまれている。
同部は100周年を記念して、29日は、出発式終了後、ハイカラ號、ササラ電車、らっくる号、530号車、723号車の5両が市内を行進。湯の川電停は午前9時6分発、松風町には同34分着を予定する。
530、723号車は引き続き、谷地頭―函館どつく前間を往復する「臨100系統」として、車掌が乗り込むツーマン運行を再現し、車内改札などのサービスを行う(30日も)。午後4時からは、駒場車庫内で撮影会を実施する。
30日は、モーニング電車大行進として、早朝時間帯に530、723、ハイカラ號、ササラ電車を西部地区を中心に走行させる。同部事業課は「100周年の記念日に路面電車の歴史を感じ取ってほしい。撮影時には軌道や車道上に入らないことなど、マナーを守ってもらいたい」としている。問い合わせは同課(TEL0138-52-1273)へ。
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