初来函者…夜景楽しみ、リピーター…食や歴史建造物 市観光アンケート
update 2013/6/27 10:06
函館市と函館国際観光コンベンション協会は2012年度に実施した観光アンケート調査の結果をまとめた。観光客の地域別、年代別の傾向が得られるよう集計方法を見直した結果、初来函者は夜景を楽しみにする割合が多く、6割を占めるリピーターでは、グルメや歴史的建造物などを目的にしている人が多いことがつかめた。
調査は昨年4月から今年3月まで、函館山や元町など主要観光スポットでの聞き取りなどを行い、1279人から回答を得た。回答数は前年度と比較し、700件ほど減少したが、設問項目を追加し、集計方法も見直した。
地域別では、道内客21・6%、道外客78・4%(東北19・7%、関東33・9%、中部・北陸10・5%など)。年代別では60歳以上が約38%と最も多かった。
来函回数では、関東より西にいくほど初来函者が多くなり、東北地方は77%がリピーター。函館以外の道内訪問先を聞くと、東北の人は半数以上が函館近郊のみを目的としていた。市観光振興課は「函館の人が札幌に遊びに行く感覚で、東北の人にとって、お手軽な旅行スポットになっているのでは」と分析する。
新たに追加した市内での移動手段では、市電が43・4%と最も多く、バス41・3%、徒歩28・1%と続いた。市電沿線に主要スポットが点在し、利便性が高いことがうかがえる。一方で、移動方法の分かりにくさや、市電沿線や中心部から離れた観光スポットへの行きにくさなどに不満を感じる意見が寄せられた。
また、観光消費額は宿泊客2万9568円、日帰り客9309円で、全体の平均は2万9001円。宿泊客の60歳以上に限れば、総消費額は3万9692円と平均より1万円以上高い。過去5年間の平均値などを基にした経済波及効果は1564億円規模となった。
同課の小笠原聡課長は「現状を再認識することで強みの部分をより伸ばし、弱い部分は質の高いものに変えていく必要がある」と話し、本年度に策定する次期観光基本計画にもつなげたい考え。
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