西部地区でイカ塩辛製造体験、来春から

update 2013/6/25 10:23


 魚長食品のグループ会社で水産加工品製造の「かくまん」(函館市昭和、柳沢政人社長)は来年春から、西部地区の西波止場(末広町)でイカの塩辛の製造体験を開始する。ターゲットは修学旅行生や一般の観光客で、新幹線時代の新たな観光の目玉、体験メニューとして定着を目指す考えだ。

 塩辛の製造体験は、ニーズが高まる体験観光に対応するもので、イカの生態、函館の歴史や文化、産業を学んでもらうのが狙い。

 地域資源の活用を促す国の事業で、農林水産物のイカと、函館西部地区の街並みと歴的建造物という観光資源を組み合わせたことで、国土交通省と農林水産省、経済産業省から認定を受けた。事業資金は日本政策金融公庫函館支店が特別利率で融資した。

 製造体験を行う場所は人気観光スポットの西波止場。2階に専用スペースを設け、同社の社員が常駐する計画。修学旅行生や観光客を相手に、イカのさばき方、塩辛製造までを指導する。季節ごとにヤリイカ、マイカを使い、通年で体験が可能とするのも特徴。

 体験で作った塩辛は、お土産として配送するサービスも付ける。今後は修学旅行のメニューに組み込んでもらえるように旅行会社に提案するなどPRを強化する。初年度は2500人の利用が目標という。柳沢社長は「イカ、西部地区という函館らしさを前面に出すことでリピーターの増加につなげていければ」と話している。

提供 - 函館新聞社


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