土蔵活用 交流の場 江差の商店街など清掃・整理始まる

update 2013/6/22 10:12


 【江差】地元商店街が主体に、いにしえ街道にある「旧江差日石土蔵」(姥神町)の活用を図ろうと21日、土蔵内の清掃・整理作業が始まった。風情あるたたずまいを生かし、新たな交流空間づくりを目指す。

 土蔵は明治時代の建築とされ、江差出身で札幌在住の所有者が昨年6月、町へ寄付。ガソリンスタンドや商社の備品置き場などに使われていた2階建て3棟と平屋1棟で、延べ床面積は354平方b。関連の土地593平方bも寄付した。

 土蔵の活用にと、歴まち商店街組合(室谷元男理事長)などは、「江差いにしえ資源研究会」を立ち上げて、公益財団法人トヨタ財団から2年間で380万円の助成採択を受けた。

 この日の作業には同組合や町役場、桧山振興局職員ら40人が参加。タンスやレコード、呉服のパンフレット、掛け軸、古文書などを整理し、清掃した。

 同研究会の会長を務める室谷さんは「先代から受け継いだ建物に今生きる人々が関わることで魂が生まれる。喫茶や職人のものづくり、ゲストハウスなど町内外の交流空間の実現に皆で汗水流して頑張りたい」としている。

 江差ではこれまでにも歴史的な土蔵を生かしたパンやケーキなどの店舗活用が図られ、まちの魅力づくりの一端を担っている。

提供 - 函館新聞社


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