元江差町教育長の石橋さん開陽丸の本出版

update 2013/6/18 10:10


 【江差】箱館戦争当時に江差沖で沈没した旧幕府軍の軍艦・開陽丸の発掘調査に取り組んだ、元江差町教育長の石橋藤雄さん(89)=町中歌町=が、3作目の著書となる「幕末・開陽丸」を16日に自費出版した。石橋さんは「江差に興味を持ち、ぜひ足を運んでほしい」と話している。

 石橋さんは、1974年から開陽丸の本格調査に携わり、これまでに「開陽丸ルネッサンス」(93年)と「開陽丸ノート百十一話」(96年)を発刊している。

 新作は、この2作を厳選して編集、昨年11月に専門家の解析で分かった遺物2点(海水を真水に換える機器と汽笛を鳴らす装置)の新たな情報を加えた。今回は次男の紀雄さん(51)が代表の「光工堂」(長野県)から出版した。

 冒頭では、榎本武揚のひ孫で開陽丸子孫の会会長の榎本隆充さんが発刊祝いの言葉を寄せ、作品をPRする重要な「帯」の文面は、親交の深い、世界的ファッションデザイナーの山本寛斎さんが全面協力した。

 あとがきには町民らへの感謝の言葉をつづり、「この本が江差の一層の活気や魅力づくりにつながることを願っている」と石橋さん。

 A5判、298ページ。1800円。町内の万年屋書店と開陽丸センターのほか、五稜郭タワー、加藤栄好堂の七飯店・函館美原店・北斗店、光工堂で取り扱い中。

 詳細は光工堂のホームページ。問い合わせは光工堂TEL0266・75・0039。

提供 - 函館新聞社


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