地域の観光案内人育成…渡島総合振興局が8月に塾開講
update 2013/6/15 10:42
渡島総合振興局は本年度、2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、観光に携わる地域の中核人材の育成事業をスタートさせる。道南各地から新幹線時代を担う精鋭を選び、観光コンシェルジュ(案内人)としてのスキルアップを図る計画だ。8月下旬に「新たな観光地域づくり塾」を開講し、先進地の事例や観光メニューづくり、情報発信方法などを学んでもらう。
同振興局が進める「道南観光プラットフォーム構想」の一環。構想は多様化する観光客のニーズへの一元的な対応と、開業効果を継続的に道南全体に行き渡らせることが目的。道南を4つのエリア(函館、環駒ケ岳、西部9町、渡島北部・桧山北部・後志南部)に分け、それぞれに情報やサービスをワンストップで提供する窓口の設置を目指している。
「新たな観光地域づくり塾」に参加するのは各エリアで今後、コンシェルジュなどとして活躍が期待されている約20人。観光客と地域をつなぐ役割を担うコンシェルジュは、魅力的な観光地づくりには欠かせない存在で、人材育成が急務となっている。人選は「各エリアの組織と協議中」(商工労働観光課)という。
塾は3月上旬までの半年間で計6回を予定。カリキュラムは、先進地域の事例として熊本県阿蘇市の滞在型観光について研究するほか、観光メニューづくり、効果的なプロモーションの手法なども学ぶ。旅行商品に関わるリスクマネジメントといった専門的な分野に及ぶのも特徴。
人材育成のほか、道南の魅力を観光客に訴えるイメージ戦略も検討する。各自治体職員と塾の参加者がグループワーキングで議論し、エリアごと4つのイメージと道南全体を一体的に表すイメージを策定する。今後作製するリーフレットなどに活用する考えだ。
同課では「観光客に道南の魅力を伝えたり、サービスを提案したりするには、各エリアに同じスキルを持つ人材がいることが重要。事業を通して4エリア間の連携強化につなげていきたい」としている。
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