空港にアトリエとギャラリー=@大西さんの風景画人気呼ぶ

update 2013/6/14 10:09


 愛知県出身の画家、大西翔さん(29)が営む「プチギャラリーこぐま座」がこの春、函館市末広町から函館空港に移転した。函館の風景に魅せられて移住した大西さんは、物産コーナーの一角をアトリエにして水彩画を描き、その場で販売する。優しいタッチで描かれた函館の風景画は、全国から訪れる観光客やビジネスマンから人気を集めている。

 大西さんは美しい風景のある移住先を探し、札幌をはじめ、富良野や美瑛、小樽など道内各地を回った中で、最も函館に魅了され、移住することを決めた。「坂道や夜景など、絵になる題材が多く、住みやすいことも決め手」という。

 昨年4月に末広町にギャラリーをオープン。より多くの人に作品に見てもらおうと、今年4月に空港内に移転した。アトリエ兼ギャラリーは物産コーナーの中にあり、広さは約10坪(約33平方b)。空港利用客が見守る中、1日1点のペースで作品を完成させる。「見られながら描くのはパフォーマンをしている気分」と笑う。

 作品は函館の夜景や赤レンガ倉庫群、元町の教会や坂など。「観光で見た場所の思い出として買っていく人が多い」と大西さん。函館空港ビルデングでは「アトリエとギャラリーがある空港は国内では珍しいのでは」と話している。

           ◇

 函館空港ビルデングは29日、大西さんを講師に迎え、空港イベント会場で絵画のワークショップを開く。テーマは暑中見舞いのポストカード。大西さんから絵の描き方などを学ぶ。

 参加は無料。時間は午前11時、午後1時、同2時半の3回。各回定員は20人。先着順で定員になり次第、締め切る。当日は駐車場が2時間無料。ワークショップの申し込みは同社営業企画部(TEL0138・57・8886)へ。

提供 - 函館新聞社


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