ハイカラ號 心地良く…路面電車の日記念し無料運行
update 2013/6/12 10:22
函館市電の応援団体「函館チンチン電車を走らせよう会」(高田京子会長)は11日、箱館ハイカラ號を貸し切って無料で運行した。戦中、戦後に車掌を務めた女性5人をはじめ、市民ら約30人が乗車。晴天にも恵まれ、心地よい風を受けながら駒場車庫前─函館どつく前間を往復した。
NPO法人函館市電の熟練工の技を伝える会の共催。「路面電車の日」(6月10日)記念として運行。今年は路面電車開業100周年、1988年の同会発足25周年、93年のハイカラ號運行開始20周年の節目が重なった。高田会長は「ぜひ何回でもハイカラ號に乗って楽しんでほしい」とあいさつ。車内では交通部OBの後藤紘道さんがレトロな制服に身を包み、観光案内も務めた。
この日は、戦中の1944年に車掌として採用された数馬成子さん(88)、櫛引春枝さん(83)、佐藤千枝子さん(84)、細谷鏡さん(84)、増川ヨシミさん(84)を招待。定期的に集まって交流を続けているという5人がハイカラ號にそろって乗ったのは今回が初めてで、五稜郭公園前電停などで5人がそれぞれ出発の信鈴を「チン、チン」と響かせた。櫛引さんは「電車に乗ると務めていたころを思い出します。詰め所のあった柏木町では当時の景色が目に写りました」と話していた。
また、記念の抽選会も行われ、寺田時計店(堀川町)の寺田昭吉さんから、オリジナルのハイカラ號グッズが提供された。景品が当たった市内柏木町の星景子さん(37)と電車が好きだという次男拓見ちゃん(2)は「景色もきれいで風が気持ちよく、息子も喜んでいました。いい記念になりました」と喜んでいた。
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