函館市立小中学校の耐震化率64%

update 2013/6/11 10:04


 函館市立小中学校の耐震化率は4月現在で64%となり、前年同月より6・7ポイント上昇した。市教委によると、昨年度、凌雲中と亀田中の2校で耐震改修したことで改善。道と全国の平均よりは依然下回っているが、年々上がっている。

 耐震化率は、震度6強以上の地震でも倒壊しないとされる耐震基準を満たした校舎・体育館の割合。改行 昨年度は、凌雲中体育館(1959年建築)と亀田中体育館(69年建築)を耐震改修。また耐震診断は未実施だった小学19校、中学8校すべてで行い、当初予定の2016年度までより早く全校の耐震診断を完了させた。昨年度診断した27校のうち、校舎と体育館を合わせ一部でも補強が必要とされた学校は小学18校、中学8校に上った。

 小中の耐震化率が道と全国より低いのは、建築年数の古い建物が数多くある上、「補強工事に本格的に着手し始めた時期が全国的に比べて遅く、スピードも財政難から足りないため」(市教委)という。昨年4月現在で道は73・8%、全国は84・8%に上っている。

 本年度の耐震改修は、補強が必要と診断された青柳小校舎(1936年建築)、深堀小校舎(71年建築)、亀田小体育館(63年建築)、西中体育館(76年建築)の4校で総改修費約7億円をかけて行う。これまで耐震改修の年間の実施校数は2010年度の3校が最多だった。

 市教委は「耐震改修に向けた実施設計も今まで年間3校が最多だったが、本年度は16校で行う。学校の大半が災害時の避難所に指定されているので、スピード感を上げて改修を進めていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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