日銀支店120周年式典、函館の成長戦略を議論

update 2013/6/11 10:03


 日本銀行函館支店(中川忍支店長)は10日、開設120周年記念式典を東雲町の同支店で開いた。経済、金融、行政、観光など各界の代表を招き、函館の成長戦略について議論を繰り広げた。出席者からは産業振興や2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、観光面での域内連携の強化を指摘する声が上がった。

 この日は工藤寿樹函館市長をはじめ、松本栄一函館商工会議所会頭、地元金融機関のトップなど約20人が出席。中川支店長はあいさつで「次の120年に向け、地域のために今後も中央銀行業務にまい進していく」と述べた。

 支店の歴史の紹介に続き、フリーディスカッションを行った。テーマは「函館の成長戦略」。中川支店長が道南経済の疲弊や少子高齢化、生産年齢人口の減少など函館が抱える構造的な問題に言及。その上で出席者が地域活性化に向け、短期、中長期的に取り組まなければならないことについて意見を出していった。

 1次産業について「地産地消を進め、道南の産品を道内や東北に送りだすべき」などの意見が出た。観光については「新幹線開業に向け、域内で連携して足場を固めていこう」といった声のほか、「自分たちがもっと道南のことを知らなければならないのではないか」とする意見もあった。

 式典終了後に記者会見した中川支店長は「景観、歴史、食材、自然、温泉という観光の5大要素がそろっているのは国内でも函館だけ」と強みを指摘。ただ、「観光は経済情勢に影響を受けやすい。観光にだけ依存するのではなく、産業を育てていくことが重要」とした。

提供 - 函館新聞社


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