国道227号の中山峠に新トンネル
update 2013/6/8 10:05
【厚沢部、北斗】函館方面と桧山南部を結ぶ国道227号の中山トンネル(全長740b)が、老朽化を受けて新たに建設されることが7日、分かった。国の新規事業に採択され、本年度は5000万円の予算で測量と地質調査などを行う。現トンネルの南側に新トンネルを建設する案が有力で、物流機能の向上のほか、防災や救急搬送などの面からも期待が大きい。
中山トンネルは厚沢部町と北斗市の境界にあり、現トンネルは1966年に完成。函館から江差に抜ける大動脈だが、トンネル内部では近年、水漏れや各種補修が必要とされることが少なくなかった。
これを受け、厚沢部町では、整備促進に向けて¥96¥年ごろから独自の要望活動を展開。2005年6月からは、近隣自治体の首長と議会議長も加わり「国道227号早期改良整備促進期成会」(会長・渋田正己厚沢部町長)を立ち上げ、地域の最重要課題として要望活動を重ねてきた。
函館開建江差道路事務所によると、新トンネルは現路線の流れを生かしながら建設に入る考え。地元自治体によると、今後の調査次第で大きなルート変更の可能性もあるが、現トンネル南側に建設することが最有力視されている。全長800b、トンネル両側外にかかる道路カーブを含めると約1・4`区間の整備規模となる可能性が高い。
同期成会によると、現路線では年間約200件の救急搬送があり、「命の道」として重要視されている。また、駒ケ岳噴火時の災害代替路線としての活用の役割もある。
渋田会長は「中山トンネルの防災、整備促進の実施は長年にわたる地域の悲願。住民の生命を守り、地域経済などを後押しする大事な存在でもある。期成会として一日でも早い完成を働きかけていく」としている。
新トンネルの完成時期は未定。同期成会は2015年度の北海道新幹線開業に合わせる形での開通を求めているが、工事規模から新幹線開業後の開通とみる向きが濃厚だ。
週明け早々に函館開建の担当者が厚沢部町役場を訪れ、具体的な内容を伝える。
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