自然の恵みに感謝…鯨族供養慰霊祭

update 2013/6/7 10:10


 道南日本海のツチクジラ漁(5月25日〜6月30日)に合わせ、函館水産連合協議会の鯨普及部会(利波英樹会長)は6日、函館市船見町の称名寺本堂で、鯨族(げいぞく)供養慰霊祭を開いた。約30人がクジラの霊を慰め、自然の恵みに感謝した。

 須藤隆仙住職が読経中、参列者が焼香して祭壇に手を合わせた。須藤住職は函館西中生徒が4日、近くにある鯨族供養塔で清掃活動を行ったことに触れ、「生徒は感謝の心を踏まえており、大変うれしく思った」と話した。

 利波会長は「クジラ肉は懐かしいと思う人だけでなく、若者にも良さ、ありがたさを広げたい」とあいさつ。式典後、供養塔前に移動して記念撮影した。

 調査捕鯨船が2004年に函館に寄港したのを機に、05年から慰霊祭を始めた。今季は捕獲枠10頭のうち、3頭(6日現在)の水揚げがあった。

提供 - 函館新聞社


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