函館市立3病院、3年連続黒字
update 2013/6/6 09:52
函館市病院局は5日、市立3病院(函館、恵山、南茅部)の2012年度の決算見込みが計4億3326万円の黒字になったことを明らかにした。黒字幅は前年度より1961万円縮小したが、患者数の増加などで3年連続の黒字を維持した。
同日の市病院事業経営改革評価委員会(委員長・岩田州夫公立はこだて未来大名誉教授)で示した。
同局によると、函館は前年度比8919万円減の4億8786万円の黒字。材料費が抗がん剤の使用増などで3億1812万円増えたほか、給与費も職員の25人増で7472万円増えたことが影響した。
ただ1日あたりの入院患者数(一般)が同0・8人増の469・5人、外来患者数(同)が同8・8人増の1112・8人となり、1人当たりの入院・外来の診療単価も上がったことから黒字を保った。
累積では2億2000万円の黒字で、函館単体では11年ぶりの累積黒字を示した。
恵山は2839万円の赤字。12年度末で退職した職員2人の退職金などから赤字幅が2408万円増えた。南茅部は2620万円の赤字で、11年度は退職者が3人いたものの、12年度はゼロだったため赤字幅が9366万円減った。
3病院合計の累積赤字額は2億5600万円に減少。市病院事業改革プラン(09〜15年度)では、15年度での黒字化を目指している。
本年度は函館の放射線治療機器の更新で経費が増えるため、800万円(当初予算ベース)の黒字にとどまる見込み。木村純委員(函館病院長)は「ベッド数が変わらない中、入院患者の平均在院日数がこの10年で半分に減ったことも大きい。今後も黒字を保っていきたい」と語った。
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