参院選 道南でも各党動き活発化 公示まで1カ月
update 2013/6/5 10:06
7月4日公示、同21日投開票が有力視されている参院選まで1カ月となり、函館・道南でも各党の動きが活発化している。道選挙区(改選数2)は自民党と民主党が議席を分け合ってきた中、新党大地、共産党、みんなの党などが候補を擁立し混戦模様。各党とも公示前に候補予定者や党関係者が道南入りを計画しており、勢力固めを図っている。(参院選取材班)
道選挙区には自民党現職の伊達忠一氏(74)、民主党現職の小川勝也氏(49)、共産党新人の森英士(つねと)氏(35)、みんなの党新人の安住太伸氏(43)、新党大地新人の浅野貴博氏(35)、幸福実現党新人の森山佳則氏(46)の6人が出馬を表明している。
伊達氏は4月30日に道南入りし、5月2日まで各地で精力的に遊説をこなした。16日に函館市内で開く8区支部の総会に訪れる予定だ。党道8区支部長の前田一男衆院議員は「今回は安倍政権への信任を問う選挙。政治の安定や自民党が進める強い経済、国防などの政策をしっかり訴えていく」と強調。伊達氏の3選に向け「いい得票でもう一度参院に送り出し、北海道全体の大きな仕事をしていただく」と話す。
小川氏は13、14日に桧山入りし、20日には函館市内で総決起集会を開く。1日に札幌で開いた党の臨時大会で、格差是正や反TPP(環太平洋連携協定)、脱原発などを重点的に訴えることを再確認した。党道8区総支部代表の逢坂誠二前衆院議員は「アベノミクスの調子の良さが、実は生活に影響がなく、むしろマイナスになるのではと有権者も気付き始めている。現政権への危機感を共有する訴えをしたい」とする。
共産党函館地区委員会は、市議が5月中に市内約400カ所で街頭演説を行っており、6月は1000カ所が目標。高橋佳大委員長は「安倍政権はアベノミクスでイカ漁に影響を与えるなど暴走している。宣伝カーも毎日走らせ、現政権の問題点を伝えていく」と意気込む。今月11、12日には党道副委員長の畠山和也氏が函館入りし、森氏への支持を訴える。
みんなの党は、公示前に安住氏と渡辺喜美代表が函館入りを予定。日本維新の会とは、橋下徹共同代表の従軍慰安婦問題に関する一連の発言で党同士の選挙協力が解消されたが、党道支部の牧野喜代志副幹事長(七飯町議)は「真の第三極として、二大政党を崩す好機」と前向きだ。
浅野氏は5月上旬に函館・道南入りし、演説ではTPP交渉参加反対や大間原発の建設反対を強調。今月中に再度函館入りする予定で、新党大地函館支部は「主張がはっきりしており、有権者の反応がいい。35歳の若さや、元衆院議員のキャリアもアピールしていく」とする。
森山氏は今月2、3日に函館入りし、「道南は重要拠点。月内にもう一度入り、消費増税反対や憲法9条改正などを訴えていく」と話す。
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