函教大再編、地域教育・協働の2専攻に
update 2013/6/4 10:06
北海道教育大学(本間謙二学長)が2014年度から函館校に新設する国際地域学科(仮称)には、地域教育と地域協働の2専攻を設ける。国際的視野を持ち、地域を活性化する人材育成を目的に据え、教員養成機能を強化。語学教育やキャリア教育などを充実させる。
同大が5月31日に文部科学省に提出した新学科の設置認可申請書に示された。再編案では、入学定員が現在の330人から45人少ない285人。現在の人間発達専攻が教員養成機能を残した地域教育専攻(定員45人)に、国際文化・協力、情報科学、地域創生、環境科学の4つの専攻をまとめて地域協働専攻(定員240人)になる。その下に環境や国際などの分野に分かれる予定。
地域教育専攻では幼・小学校教員免許が取れ、小学校の外国語活動に対応した授業が組まれる。母校、附属校以外の学校でも教育実習ができるよう函館市と協力。より高い専門性を身につけた教員を育てる。
地域協働専攻は3つの分野に分かれるが、従来あるカリキュラムの内容を生かし、中・高校の教員免許取得や社会福祉士国家試験受験資格などはそのまま。社会教育主事や社会福祉主事の任用資格はなくなる。英語やドイツ語など語学教育に力を入れるほか、民間企業や官庁など1年次から将来を見通すキャリア教育にもより力を入れるという。
同大の当初の再編案には、函館校の教員養成機能の廃止が打ち出されていたため、同校OBらが教員養成機能の存続と附属学校の維持を要望し、文科省に署名を提出。結果、教員養成機能が存続された再編案について関係者は「ようやく一安心できそう」と話している。
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