スルメイカ初出漁 期待と不安「燃油高分の豊漁を」
update 2013/6/3 10:16
道南スルメイカ漁が1日解禁となり、函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(佐藤豊次部会長、23人)が2日、函館漁港(入舟町)から初出漁した。円安による燃油高が続く中、期待と不安の入り交じる思いで漁場に向かった。
同漁協によると、組合員に販売するA重油価格は1日現在、前月より1円下がって1g当たり90・5円(税別)。前年同期より4・8円高く、高い水準は変わらない。
田原正明さん(53)は「漁があっても、燃油が高いから採算が取れるだろうか。期待と不安が半々」、山本光夫さん(64)は「1回の漁で約700g使うので、1円下がったぐらいではまだまだ厳しい。高騰分を補うほどの大漁を期待したい」と話した。
漁業者は、減速航行や集魚灯の削減などの対策を講じ、松前小島沖合で夜間に漁を行う。3日午前5時半から初競りがある。
青森県産業技術センター水産総合研究所(平内町)によると、日本海側でのスルメイカ漁獲の状況は、5月末から松前沖に近い小泊や三馬屋でまとまった量が捕れており、「ここ数年は漁期開始が6月にずれ込んでいたが、平年並みに戻った」という。
道総研函館水試(湯川町)の調査結果では、北上群が遅れ、はしりの漁獲は低い水準にとどまる見通し。ただ、日本海側の資源量は悪くはなく、群れの来遊に伴い漁獲も上向くと予測。漁は来年1月末まで続く。
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