南茅部養殖コンブ漁「後継者不足が深刻」
update 2013/6/3 10:15
NPO法人海の森づくり推進協会(秋田市)主催のシンポジウム「昆布生産の聖地南茅部と海の森づくり」が2日、大船町のホテル函館ひろめ荘で開かれた。基調講演で、尾札部昆布生産加工企業組合代表理事の大川岩男さん(69)が「後継者不足が深刻だ」などと、南茅部地区の養殖コンブ漁の現状と課題を伝えた。
同協会主催のシンポジウムは毎年全国各地で開催し、函館市は初開催。地元の漁業関係者ら約50人が出席した。
尾札部地区で約45年、養殖コンブ漁をしている大川さんは「尾札部の養殖コンブ漁師の8割が70歳以上。漁場が狭く、後継ぎがやれる場所がないため、結婚して生活できるほどの水揚げにならない。だからここに残ってくれと後継ぎに言えない」と、後継者不足の現状を伝えた。
また種付けやロープ張り、選別といった作業が「機械化が一つもされていなく、全てが手作業で大変」と説明。その上で「機械化になれば、この年齢でもやっていけると思う」と話した。
今年の水揚げについては「高水温が原因かもしれないが、2年ものが初めて全滅した。代わりに1年ものに切り替えたが、今後が不安だ」と報告していた。
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