函館山ロープウェイ 2期ぶり黒字

update 2013/5/31 10:14


 函館山ロープウェイ(函館市元町、本間秀行社長)は30日、定時株主総会を開き、2012年度の輸送実績が約131万人と東日本大震災の影響で利用客数が大幅に減少した前年度に比べ18・9%増加したことなどを報告した。利用客数は過去5年間で最も多く、震災の影響を克服して函館観光の回復を強く印象づけた格好。最終利益も5570万円と2期ぶりに黒字に転換した。

 輸送実績は、10年度が約127万人、11年度は震災の影響を受けて約111万人に激減。12年度は台湾との定期便が就航するなど、海外観光客の増加に支えられて約131万人にまで伸びた。震災前の10年度を約4万人上回った。

 売上高は、前期比12・4%増の11億5700万円を計上。営業利益は5025万円で、同社では「全社挙げての営業活動の成果」としている。

 また、15年度の北海道新幹線新函館(仮称)開業を見据え、同社が予定している大幅なリニューアル計画については、本年度準備を本格化させるという。

 また、役員人事では本間社長をはじめ4人を再任。取締役を務めていた武田浩氏と東陽一氏が任期満了で退任し、新たに山原忠執行役員FMいるか局長を昇格させたほか、東原幸生氏(北洋銀行執行役員函館中央支店長)と大橋裕二氏(日本政策投資銀行北海道支店長)を選任した。

提供 - 函館新聞社


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