ニシンいっぱい戻ってきて 園児が稚魚4万匹放流
update 2013/5/31 10:13
【上ノ国】上ノ国保育所の年長児18人が30日、地域の漁業者が育てたニシンの稚魚約4万3000匹を上ノ国漁港に放流した。
放流は、管内各町とひやま漁協、桧山振興局などでつくる「ひやま地域ニシン復興対策協議会」(会長・工藤昇上ノ国町長)の事業。2009年度から桧山振興局が独自に取り組んできた事業を含めると、昨年度までに約23万匹を放流してきたが、今季は計10万匹と過去最多になる。
工藤会長は、この春、江差かもめ島で受精卵が初めて見つかったことに触れ「桧山のニシン復活が注目されている。前浜がニシンでわくように前浜の資源増大を図りたい」と協力を呼び掛けた。
稚魚は体長5aで、今年2月に近海で水揚げされた親ニシンから採卵、町内でふ化させた。園児たちは「ニシンの赤ちゃんが戻って来られるように、海をきれいにします」と稚魚を激励。坂本一樹ちゃん(5)は「ニシンとお話ができた」と満足の様子だった。
同協議会は6月12日にも同漁港で5万7000匹を放流する。また、本年度から3カ年計画で道の事業と連携し、単年度10万匹の一括放流と追跡調査で、成長具合などを見極めて事業の充実を目指す。
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