「工事いよいよ最終章」木古内駅舎建設 本格化

update 2013/5/30 10:44


 【木古内】2015年度末に開業する北海道新幹線木古内駅舎の起工式が29日、木古内町の建設予定地で開かれた。15年5月の完成を目指し本道で最初の新幹線駅の建設が本格的に始まった。全工区の工事の進ちょく率は事業費ベースで80%に達しており、開業に向けて新幹線関連工事はいよいよ最終盤を迎えた。

 木古内駅工事は昨年12月に発注。総工費は約22億5000万円。鉄筋コンクリート造り2階建て。駅舎部分の延べ床面積は1850平方メートル。ホームは2階にあり、3本の線路を間に挟む相対式。真ん中の線路は速度を落とさずに走行するための通過線になる。窓枠や天井部には地元から要望があった道南スギを利用するほか、ホームにはフル規格となる車両10両分の上屋を掛ける。

 式には地元関係者ら約70人が参加。安全祈願に続いて大森伊佐緒町長らが、掛け声と同時に据え付けられた柱にナットを差し込んだり、スパナで締めたりする所作をして工事の安全を祈った。

 発注者を代表して同機構北海道新幹線建設局の金山洋一局長が「木古内駅は町の玄関であると同時に北海道全体の玄関口でもある。地元の要望に応えることができるように立派な駅にしたい」とあいさつ。

 来賓の大森町長は「木古内駅建設が始まり工事はいよいと最終章。うれしさも倍増で、町民の期待、夢も今まで以上に膨らんでいく」と声を弾ませた。本道最初の駅となることから、「駅周辺整備をしっかりと進め、近隣自治体とも連携を図っていく」と述べた。

 同機構によると、年内に駅の外観が姿を現すという。駅舎建設は木古内駅を皮切りに、6月4日に本州側の青森県今別町の奥津軽(仮称)駅、15日には北斗市で新函館(仮称)駅の安全祈願が行われ、工事が本格化する。

提供 - 函館新聞社


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