ツチクジラ初水揚げ

update 2013/5/27 10:12


 道南日本海でのツチクジラの商業捕鯨が25日に始まり、函館港豊川埠頭(ふとう)に26日未明、初水揚げがあった。ツチクジラ捕獲は今年全国で初めて。27日に競りを行い、新鮮なクジラ肉が店頭に登場する。

 雌で体長約10メートル、体重6・5トン。函館で操業する太地町漁協(和歌山県)の小型捕鯨船正和丸(15・2トン)が、6月30日まで計10頭を捕獲する。

 25日は午前3時15分に松前港を出港。午後2時5分に2つの群れ16頭を発見、同4時20分に松前沖約41キロで捕った。鮮度保持のため腹を割いて海水で冷やしながら曳航、26日午前0時20分ごろ入港した。接岸後、クレーンで魚体をつり上げ、トレーラーに載せて市内の処理場へ運んだ。

 陸上で作業した太地町のクジラ漁師、坂口充則さん(46)は「この時期としては標準サイズ。イカの来遊が始まれば、もっと群れが見えてくるのでは」と話していた。

 函館では、ツチクジラ肉を使った竜田揚げや刺し身などが楽しめる。ツチクジラは国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象から外れている。

提供 - 函館新聞社


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