函館出身の坂本選手がシュートボクシング日本王者に
update 2013/5/26 10:15
函館出身のシュートボクシング(SB)選手、坂本優起さん(28)=シーザージム=が、4月20日に後楽園ホール(東京)で開かれたSB日本スーパーウェルター級タイトル戦で勝利し、同級(70キログラム以下)のチャンピオンに輝いた。坂本さんは「これからも階段を上るように、勝利を積み上げたい」と喜んでいる。
函館磨光小、尾札部中を卒業し、旧東高(現市函)へ進学。高校在学中に格闘技選手になることを夢見て、卒業後、両親の反対を押し切り、ジムに通う資金を稼ぐために三重や富山で働いた。21歳で上京し、SBの世界へ。「キックボクシングに加え、立ち技や投げ技、関節技をできることがSBの魅力で、挑戦を決意した」と坂本さん。
「自分は得意技が無いことで有名なのです」と話す。タイトル戦までの15戦は、粘り強いファイティングで12連勝を含め13勝2敗(5KO)。同級2位として王者・鈴木悟選手の初防衛戦に挑んだ。序盤で乱打戦になり、トレーナーから注意を受けた後、左ミドルキックで相手の右パンチを封じるなど冷静に5ラウンドを戦い、3―0の判定で勝利。「延長戦になると思ったのでほっとした」と振り返る。
そんな中でマイクを握り語ったのは「勝てたのは皆さんの支えがあったから」。試合中は「ジムや応援してくれる人、SB挑戦を許してくれた両親が自分の勝利を信じている」と言い聞かせたという。「お祝いの言葉を受け、自分を育ててくれたお礼のために勝ち続けるという目標が定まった」と振り返る。
毎晩の練習前、浅草で人力車を引く俥夫(しゃふ)として働くため「異色のファイター」ともいわれる。「5年前から務めているが、足腰にとって良いトレーニング」と話す。東京スカイツリー開業のおかげで最近は観光客が増えて忙しいという。
10月20日に函館市内で開かれる格闘技イベントに出場する。「昨年7月以来の函館だが、チャンピオンとして凱旋(がいせん)するのは楽しみ。これからも応援をよろしくお願いします」と話していた。
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