低い水温影響? 資源量少ない? 恵山バキバキ大不漁
update 2013/5/25 09:46
春の盛漁期を迎えた函館市恵山地区のブランドホッケ「海峡根ボッケ・バキバキ」の刺し網漁が、今季も不振だ。不漁と言われた昨年同期の漁獲量を大幅に下回り、漁業者は「大不漁だ」と困り顔。専門家は「資源量が少ないのではないか」と推測している。
「ここまで捕れないのは近年で経験がない。お客の期待に応えたいという思いは強いが、量が少なくて…」。えさん漁協(高島武俊組合長)の尻岸内ほっけ刺網部会(9人)の佐藤光行部会長(42)は嘆く。佐藤さんの23日の漁獲はわずか1匹といい、極度の不漁。「今季は型がいい。これから水温が上がって漁模様も上向いてほしい」と期待を込める。
高島信幸さん(63)は「1回の漁で数匹しかかからない日もある。水温が平年より2、3度低いため、魚の活性が悪くて沿岸に寄ってこないのでは」。 同漁協によると、4月中旬から始まった今季の水揚げ(23日まで)は、今月7日の116枚(1枚=5`入り発泡スチロール箱)が最多。23日は42枚だった。「巻き網漁、1本釣りホッケも捕れない」と同漁協。一方、戸井地区での刺し網漁は量があり、単価的にも苦戦しているという。
道総研函館水試(湯川町)の藤岡崇主査は「要因の一つに2009、10年級群の資源状態が良くないことが挙げられる」と話す。 バキバキは、第45回恵山つつじまつりイベント(26日)で即売を予定している。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。