奥尻町が入島税検討へ
update 2013/5/25 09:45
【奥尻、札幌】新村卓実町長は24日、道庁で高橋はるみ知事と会い、観光振興と自然環境保全を目的に、奥尻島に入る人に対して1人100円ほどの「入島税」の徴収体制を整えたい意向を伝えた。対象は観光客のほか、島をいったん出て帰ってくる町民も視野に検討。6月の定例町議会と各種会合で町民に理解を求め、数年後の導入を目指したい考え。
7月の南西沖地震20周年追悼式典への出席依頼の中で、今後の振興策の一つとして知事に入島税構想を明かした。入島税は法定外目的税で、導入には総務省の同意が必要だが、沖縄県の3離島ですでに導入されている。関係者によると懇談で高橋知事は、賛成反対の姿勢を示さず「クリアすべきことが多くある」と述べたという。
奥尻島観光協会によると、同島への観光客は、2003年度の約5万8000人をピークに年々減少、近年は約3万人で推移しているという。
新村町長は函館新聞の取材に対し、「入島税の導入は島民から反対の声が出てくると思うが、公平な徴収で振興策の財源確保を図りたい。構想をじっくり練り、奥尻の将来を見据えて十分意見を交わしていきたい」としている。
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