新議長に松尾氏選出 函館市議会臨時会

update 2013/5/24 09:58


 函館市議会第1回臨時会が23日開かれた。正副議長選挙を行い、議長に松尾正寿氏(市政クラブ)、副議長に斉藤佐知子氏(民主・市民ネット)を選出、監査委員に北原善通氏(市政クラブ)と茂木修氏(公明党)を選任することに同意し、会期を1日残して閉会した。

 正副議長は会派間の申し合わせで、任期を2年としている。選挙は本会議出席の30人で投票を行い、議長の松尾氏、副議長の斉藤氏とも、有効投票数30票のうち無効1票を除く29票を獲得した。女性の副議長は1983〜85年に務めた上田小八重氏以来、2人目。

 松尾氏は67歳。函館大卒。1991年に初当選。99、2003年には道議選函館市区に出馬し落選したが、07年に市議に返り咲き、議会運営委員長などを歴任して現在4期目。就任あいさつで「議会は市民が主体。活発な意見とともに政策提言もいただき、理事者は真摯(しんし)に受け止め、協力しながら政策の実現に努力してほしい」と述べた。

 斉藤氏は54歳。道立衛生学院卒。2003年の初当選後、民生常任委員長などを歴任して現在3期目。「議会改革で市民に開かれた議会を目指して一問一答制や議会報告会を進めている。これからも皆さんの協力を得ながら前に進み、市民の福祉向上に寄与したい」とあいさつした。

 正副議長選は会派からの推薦候補に同意して投票することが慣例となっており、保守系会派の議長ポスト獲得は2009年5月の改選から3期連続となる。最大会派の市政クが11人、第2会派の民主が8人と差が開いていることで、スムーズに決まった。

 臨時会では函館湾流域下水道事務組合議員、函館圏公立大学広域連合議員、議会推薦の農業委員を決めたほか、3常任委員会と議会運営委員会の正副委員長を互選した。また、市政クと民主は改選に合わせて会派内の役職を変更。市政クは会長に浜野幸子氏、幹事長に金沢浩幸氏。民主は小山直子氏が幹事長に就いた。

提供 - 函館新聞社


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