九州3セク鉄道の古木社長が講演
update 2013/5/22 10:17
観光列車「おれんじ食堂」を運行する第3セクター鉄道会社「肥薩おれんじ鉄道」(熊本県八代市)の古木圭介社長を講師に招いた先行事例勉強会が21日、渡島総合振興局で行われた。古木社長は赤字縮小につなげた経営手法について語り、「公共交通機関の使命とマイレール意識を持って取り組んで」と力説した。
北海道新幹線開業後に経営分離される江差線(函館―木古内間)で第3セクター方式の鉄道運行を計画する道や沿線市町の職員約20人が出席した。
同社は九州新幹線新八代―鹿児島中央間の開業に伴い、2004年から経営分離された鹿児島本線八代―川内間で鉄道運行。開業から赤字経営が続く中、09年に古木社長が就任。この3月から九州西海岸の景色を眺めながら豪華な料理が楽しめる観光列車を運行し、観光客の誘客に成果を挙げている。
古木社長は、これまで社内に無かった営業部を新設したことや、将来を見据えプロパー(生え抜き)社員の採用を増やし育成に努めてきたことなど、実践例を紹介。
課題の一つにJRから受け継いだ鉄道設備の維持、補修で「引き渡される前にしっかりとした検証を。並行在来線を経営分離したJRと対立せず協力関係の維持を」と助言。「第3セクターは自助が大事。公共交通機関の使命として安全性、地元の利便性、採算性の努力を」と呼び掛けた。
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