五稜郭祭維新行列、見せ場の激戦 拍手喝采

update 2013/5/20 09:55


 第44回箱館五稜郭祭(協賛会主催)は2日目の19日、メーンイベントの維新行列が函館市内で行われた。榎本武揚率いる旧幕府軍と新政府軍の衣装に身を包んだ出演者が戊辰戦争の激戦の様子を再現。両軍入り乱れた白兵戦を展開し、沿道に集まった大勢の市民から拍手喝采を浴びた。

 維新行列には約700人が参加。そのほか行列を先導する吹奏楽のパレードには約500人が出演した。行列は中島町廉売通りをスタートし、行啓通りまでの道のり約3`をゆっくりと練り歩いた。吹奏楽のパレードに参加したのは市内の中学、高校など10組。華やかな演奏を繰り広げた。

 開陽丸など艦船を模した山車には、工藤寿樹市長や渡島総合振興局の中西猛雄局長らが乗り込み、沿道の観客に手を振って祭りの雰囲気を盛り上げた。

 この日の一番の見せ場は、本町行啓通で行われた戦闘シーンのパフォーマンス。大砲の砲声を合図に両軍が迫真の殺陣(たて)を披露。主役≠フ土方歳三の奮闘ぶりと壮絶な討ち死にの場面では沿道からひときわ大きな声援が送られた。

 行列は五稜郭公園に向かい、「開場セレモニー」で2日間の祭りに幕を閉じた。沿道で行列を見ていた市民は「迫力があって面白かった」と満足した様子だった。

提供 - 函館新聞社


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