函館公園のソメイヨシノ開花
update 2013/5/14 09:45
函館市が昨年11月、サクラの後継樹として函館公園(青柳町)に植樹したソメイヨシノが開花した。市や住宅都市施設公社が2005年度から「桜後継樹育成調査研究事業」として取り組んだ成果で、同公園内で採取したサクラの枝を接ぎ木して育てたもの。函館由来のサクラを後世へと受け継ぐ道筋が開いた。
市内有数のサクラの名所である同公園や五稜郭公園などで古木化が進んでいることを受けて始まった事業。自然交配繁殖が難しいソメイヨシノの後継木として、長い間、市民に愛され続けるサクラと同じ遺伝子を持つクローン桜≠育てた。市民ボランティアを交えて育てたエゾヤマザクラの台木に各公園から採取したソメイヨシノを接ぎ木し、苗を育てた。
函館公園で開花したのは昨年11月に今上陛下御即位記念碑裏近くに植樹した2本の内の1本。ほかのサクラに比べて、まだまだ幹や枝は細いが愛らしい花を咲かせた。
新たに後継樹を移植する予定はないが、接ぎ木の技術は今後も継承していく方針。市緑化推進課は「函館公園や五稜郭公園の老木は今年も元気に花を咲かせているので、後継樹の育成がすぐに必要というわけではない。昨年植えたサクラが見事に咲いてくれて本当にうれしい」としている。
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