ペシェ・ミニョン「日和茶房」来月オープン

update 2013/5/10 10:09


 洋菓子製造販売のペシェ・ミニョン(函館市乃木町、中澤美樹社長)は、元町にある歴史的な洋風建築、通称プレーリーハウス(旧佐田邸)を利用して6月上旬にカフェ「日和茶房(ひわさぼう)」をオープンさせる。昭和初期の雰囲気が残るモダンな空間の中で、同社自慢の菓子やケーキ、軽食を味わうことができるようにする。  プレーリーハウスは、道内各地に多くの建築を残した田上義也(1899―1991年)が設計。木造2階建て、床面積163平方bで、海産物商の佐田作郎の邸宅として28(昭和3)年に建てられた。八角形の応接間や窓の格子のデザインが特徴で、市の景観形成指定建築物に指定されている。

 中澤社長が2008年に取得。これまでは映画の撮影などで使われたことはあったが、一般に公開されることはなかった。歴史的な遺産を市民にも見てもらおうと、カフェとして計画した。

 同社は洋菓子店「ペイストリースナッフルス」など多くのブランドを展開しており、カフェでは焼き菓子をはじめ、それぞれの人気商品を集めるほか、和風の甘味も初めて提供する。軽食のほか、同社が経営する若松旅館の弁当も用意する。

 八角形の応接間と和室2部屋、庭を見通せる縁側に約20人分の客席を配置。テーブルなど調度品は建築された当時のものを使用する。2階にはギャラリーを設け、地元アーティストの発表の場として無料開放する。同社の目黒さつき開発室長は「観光客だけではなく、市民に愛される店を目指したい」と話している。

 営業は11月末までで、冬季は休業する。時間は午前10時〜午後5時。

提供 - 函館新聞社


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