昨年度の献血2万人割る 函館センターまとめ

update 2013/5/9 10:21


 北海道赤十字血液センター函館事業所(函館センター、木下透所長)がまとめた昨年度の献血実績は1万9770人となり、平成に入り初めて2万人を下回った。管内の人口老齢化が要因とみられ、函館センターは「複数回献血者を増やしていきたい」と対策を一層推進する考えだ。

 同センターによると、昨年度実績は前年度比833人減となり、3年連続の減少。内訳は200ミリリットル献血が同188人増の3508人、400ミリリットル献血が同807人減の1万3379人、成分献血が同214人減の2883人。

 年齢別では、30代(30〜39歳)が同415人減と減り幅が大きかった。同センターは「健康体で社会的にも動きやすい30代が離れていったとすると、10〜20年後まで影響が大きい」と危機感を示す。

 要因について、函館市を除く渡島、桧山管内の市町では少子高齢化の進行が著しいことを挙げる。また、服用する薬によっては献血ができないケースもあるという。

 「年に1回だけでなく、複数回献血してもらえるよう呼び掛けていきたい」(同センター)とし、複数回献血クラブやダイレクトメールなどの手段を用いて協力を要請する。

 同センターは本年度から、若年層対策として小中高生を対象に「献血セミナー」も開始。保村毅事業課長は「移動献血車の運行を、平日から土日曜に一部移行することも検討したい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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