4月からの低温と日照不足 道南農作物 影響じわり

update 2013/5/8 10:09


 4月中旬から続く低温と日照不足の影響で、道南でも農作物の生育や農作業にじわりと影響が出てきた。長雨で圃場(ほじょう)が乾かないため、ジャガイモの植え付け作業が遅れているほか、水稲やビートの苗の生育も停滞。農家は寒い春≠ノ気をもむ日々が続いている。

 渡島農業改良普及センター(北斗市)によると、1日現在、早出し出荷する函館市などのジャガイモの植え付けが平年より3日遅れ。育苗中の水稲の生育は1日遅れ、リンゴも発芽が7日遅れている。「連休中もずっと雨だったので、作業は進んでいない。何とか好天が続いてほしい」と同センター。

 桧山振興局は「融雪の遅れ、4月以降の断続的な雨と低温により全般的に遅れている」(農務課)。1日現在、水稲の生育が4日、秋まき小麦が5日、ビートが3日遅れているほか、ジャガイモの植え付けはマルチ栽培が8日遅れ、露地栽培は始まっていない。

 厚沢部町の農家(38)は「イモ植えとビートの移植遅れが心配。また、低温の影響で4月下旬に播種(はしゅ)した春まき小麦の発芽も遅れている。今年も天気に泣かされるのでは」と嘆く。

 同センターが1日発表した技術対策では、水稲は保温資材や加温器具で夜温を確保することや、ジャガイモは圃場が乾き次第、土壌の排水を良くするため軽く耕すなど適切な対応を取るよう要請。施設野菜はハウス内の湿度を下げ、かん水は少量多回数とし地温を下げないようにする。トンネル・露地野菜も土壌水分に注意するよう促した。

 北斗の4月中旬の平均気温は平年を1・3度、下旬は1・0度それぞれ下回った。函館海洋気象台によると、低温は7日までで、8日の函館の最高気温は17度を予想。ようやく平年並みの春が到来しそうだ。

提供 - 函館新聞社


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