傘の花咲く GW後半
update 2013/5/4 12:06
ゴールデンウイーク後半の4連休に突入した3日、道南地方は天候が回復せず、雨に見舞われた。函館海洋気象台によると、函館の最高気温は9・7度と4月上旬並みの肌寒さとなったが、ベイエリアや西部地区には多くの観光客が押し寄せ、サクラではなく傘の花が咲く風景が見られた。
あいにくの天気となったが、金森赤レンガ倉庫には多くの観光客が訪れ、周辺の道路では駐車場の空きを持つ車列ができた。金森赤レンガ倉庫を運営する金森商船は「雨の影響はそれほどみられず、施設の中に入る人の数はほぼ平年並みだった」とする。
五稜郭タワーは前年をわずかに利用者で下回るスタート。担当者は「サクラが咲いていないのと悪天候で人の動きは鈍い。天候には勝てない。もっと温かくなってもらわなければ困る」と恨めしそうに語った。
秋田県横手市から訪れた会社員、鈴木武さん(63)と良子さんの夫妻は「五稜郭のサクラを楽しみにきたが、まだ咲いていないので残念。雨と寒さは仕方がないので、赤レンガ倉庫などをゆっくりと見たい」と話していた。
一方、七飯町大沼のJR大沼公園駅では同日午前、SL函館大沼号の到着とともに大勢の人が降り立ったが、雨のため公園内を散策する人はまばら。同駅前の観光施設「フレンドリーベア」では、連休前半好調だった貸し自転車もこの日は振るわず、「揚げいもやゆでじゃがは面白いように売れている。いつもは秋に売れる商品なのだけど」と複雑だ。
木古内町から訪れ、両親とSLに乗った木古内小学校2年生の別当由祐君(7)は「SLは今回で3回目。大きい音がすごかった。(渡島大野駅で)新幹線の工事現場も見ることができて楽しかった」と喜んでいた。
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