GW前半寒い道南 天候回復後半に期待
update 2013/5/3 10:41
肌寒さを感じる日が続く中で、3日から大型連休後半に突入する。4連休も曇りがちの天気が続き、気温はそれほど上がらない見通しだ。函館市内では肩をすぼめながら歩く観光客の姿が目立つ一方、宿泊施設の予約は順調。サクラの名所、五稜郭公園ではジンギスカンを囲みながら開花の便りを心待ちにする市民が増え始めている。
函館海洋気象台によると、オホーツク海上空の低気圧の影響で道内は寒気が入りやすい状態という。例年であれば、市内は15度前後まで気温が上がるが、最高気温は1日は6・8度、2日は12・4度と肌寒い。3日の午前は雨が降りやすく最高気温は10度、4〜6日は13〜15度と気温は平年並みとなるが、4、6日は時折、雨が混じるという。
市内西部地区では厚手のコートやストールを首に巻いた観光客が目立った。元町のソフトクリーム販売店「ハコダテソフトハウス」の宮本昌典オーナー(64)は「店内ではストーブを使っている。15度くらいまで上がってくれないとなかなか売れない」と、天候回復を願う。名古屋市から夫婦で観光に来た男性(55)は「昨日はサクラを楽しみに松前公園に行きましたが咲いてなくて残念。名古屋の冬の寒さみたい」と話し、持参したダウンジャケットが役に立ったと苦笑いする。
ただ、市内観光施設の入り込みはほぼ前年並みの状況だ。市文化・スポーツ振興財団によると、市芸術ホール脇の駐車場は例年より1割程度(約500台)利用が少ないが、花見客の動きが鈍いためとみられる。五稜郭タワーは4月27日からの3日間の入場者数は1万2378人で「サクラが咲いていない分、昨年よりは少ない状況」とし、「開花に合わせて多くのお客さまに来てもらいたい」と期待を込める。函館山ロープウェイは、3日間で2万1528人で「天候は心配だが、書き入れ時は後半にと期待している」とする。
市観光振興課の小笠原聡課長は「宿泊施設の予約は順調のようで、観光客を迎え入れる準備は整っている。桜が咲けば、道内客も函館に行こうかという気になるのがこの時期。後半の4連休は期待したい」と話していた。
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