くらし安心110番、開設1年で相談3400件
update 2013/5/2 09:55
市民相談に関するワンストップ窓口として、函館市が昨年度開設した「くらし安心110番」の利用実績は3407件となった。東日本大震災前の2010年度の市民相談から11%、09年度からは67%増加。市の関係部局との調整を経て処理した案件が180件あり、市くらし安心課は「件数の増加分は110番効果と推測できる。一定程度市民に周知が図られた」としている。
くらし安心110番は、市民から相談が寄せられた際に担当部局を紹介するまでの“たらい回し”を解消しようと設置。これまで複数の部局にまたがる相談内容に際しては、担当課につなぐまで時間がかかるケースがあったが、同課があらかじめ内部調整することでたらい回しを防ぐ。
同課によると、利用は昨年10月が330件で最多となり、最少が今年1月の227件。1年間を通じて200〜300件の相談がコンスタントに寄せられた。
11年度は東日本大震災関連の相談が多かったため単純比較はできないが、震災前の10年度比で341件増えたほか、09年度比からは1364件増加している。
他の部局と調整して処理し、相談者に結果報告した案件では都市建設部関連が44件と最多。主なものでは市営住宅での住人トラブル、団地敷地内での花壇づくりなどを扱った。土木部関連も41件。道路・マンホールの損傷や雑草駆除、街路樹に関する内容が多かったとしている。
同課は「市民がどこにかけたらいいか分からずに電話してくるケースがほとんどだが、何らかの処置が必要なものは迅速に対応するケースが増えている。各部局との事務的な連絡ミスがなくなる効果も生まれた」と手応えを示している。
くらし安心110番の受け付けは平日午前8時45分から午後5時半まで。TEL0138・21・3110。
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