イカ休漁 函館も不安
update 2013/5/1 10:09
燃油高で4月26、27両日に全国のイカ釣り漁船が一斉休漁したことを受け、6月のスルメイカ漁解禁を控えた函館の漁業者も、コスト増の懸念により先行きへの不安を募らせている。市漁協(橘忠克組合長)によると、組合員に販売するA重油価格は1日以降も1g当たり90円台で高止まり、政府に「緊急対策の実施を」と訴えている。
23隻が所属する同漁協のA重油価格は1日現在、同91・5円(税別)。前月より1・8円下がったが、依然として高水準。同漁協は「円安の流れは変わらず、燃油価格が下がる要素がない。せめて60円台に戻ってくれれば」と願う。解禁後の漁場となる松前小島付近までは片道5時間、減速航行で6時間かかる。1回の漁で800〜1000gの燃油を使う。
燃油高騰に対応するのが、国の漁業経営セーフティーネット構築事業(国と漁業者が折半で基金を積み立て、一定基準を超えて上昇した場合に漁業者に補てん金を支払う仕組み)。ただ、「漁業者に恩恵が薄い」(同漁協)とし、加入は23隻のうち11隻にとどまる。
同漁協は「別途対策として、燃油価格を直接下げてほしい」と要望。高谷広行専務は「道漁連や、道いか釣漁業協会の対応を見守りたい」と話している。
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