江差線廃止 来年5月12日 JR北海道が届け出

update 2013/4/27 10:35


 【札幌】JR北海道の小池明夫社長は26日、JR江差線木古内―江差間(42・1キロ)の廃止日を2014年5月12日とし、国土交通省に届け出た。代替輸送の経費支援について沿線自治体3町と合意しており、来年5月11日の最終運行以降、同区間はバス転換される。同社は廃止までの残りの運行をイベント性の高いものにする方針だ。同社の路線廃止は1995年9月の深名線(深川―名寄)以来。

 沿線の木古内、上ノ国、江差町では急速な過疎化に伴う人口減少が続いており、近年は大幅な赤字が続いていた。将来にわたり収支の改善が見込めないことから、同社は廃止の方針を示し、3町と協議。同社がバス転換にかかる地元負担18年間分、9億円を支援することで、3町は3月に廃止に同意した。

 小池社長は同日、札幌市中央区の道運輸局を訪れ、西川健局長に国土交通大臣宛ての鉄道事業廃止届を提出。小池社長は「これまで住民の足として利用していただき心苦しいが、私どもの提案に理解していただきありがたく思う」と述べ、3町に感謝した。

 また、残りの運行期間については「特急車両を使うイベントなども考えているので、しっかり見て欲しい」とした。同社は28日に臨時列車「えさし」号を運行するほか、27日から記念乗車券を販売するなどして、廃止まで「ありがとう江差線企画」を実施する。

 江差線木古内―五稜郭間(38キロ)については、2016年3月の北海道新幹線開業後に同社から経営分離され、道と沿線自治体が第三セクターを運営することが決まっている。

提供 - 函館新聞社


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